融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論


UX物続きで2冊目

この間読んだ
さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法
と同じような題材で書かれた本ではあるが、
考え方も、アプローチも違う。

というか、本書はあくまでインターフェースについての本。
なので、違って当たり前。
人との関わりを作る物なので、体験(experience)が主題。

デザインがインターフェースになり、それがデバイスと一体になる
それを称して「融ける」という言葉を使っている。
「融ける」融合していくってとても良い視点だとかんじた。
となるのは必然かもしれない。

デバイス優位で(たとえば)スマホに依存していると、
一つの事を行い、結果を得るための手順が複雑になる。
だからといって単機能、それに特化したものは
機能、要求、欲求の数だけデバイスが増える。

目指す方向は同じで、解決の仕方が違う
いや、細分化して 統合して そしてまた 細分化
単機能が 多機能になり そしてまた 単機能に
全くもってうまく説明できないけど、そんな感じがした。

読んでて思い出した言葉「ユビキタス コンピューティング」
もっと前だと「ニューメディア」
その頃からずーっと同じ一続きの道筋なのかもしれない。
どこかでフォークして今となっては相いれない物かもしれない。

行ったり来たりしてどんどん洗練されて行くのかもしれない。
そのプロセスに関われてるのだとしたら素敵だ。
そして素敵なデザイン(インターフェース)で明日が明るいといいな。

そんな気分になる。

さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法


UI/UXってなんだよ
全く別の物、向きが逆なのに同列に考えてどうするんだ?

「UIがあってUXがある」から連続している事は間違えない。
でも同じに考えてもつながらない、鏡合わせ何となくそんな気がしていた時に出会った本。

それにしても、極端な本。
”スクリーンに頼らない”
”優れたUIはNoUI”
などなど
正直、今の自分の仕事を否定する勢い。
ビックリして、笑っちゃうような事がまじめに沢山書いてある。

すごく気付きになったし勇気付けられた。
IoTやらセンシングといった
今、話題の出来事が自分のやっている事に繋がっているし、
その究極系になりえるかもしれないということ。

今感じてる、より良いUXを達成するためのUI
情報設計やレイアウト、デザイン それに 機能、レスポンス
これらをどのように最適化して「今」であって「古びれない」物、事は
どうやって作れるのだろうか?
それにはまだまだ、知識も経験も足りないんだと
読む前よりも感じる。

哲学というか、禅問答というか

もやもやは消えない。